言語聴覚士のシマゴリラです。
今日は子どもさんの発音の相談について少し書きます。
一番多いご相談は言葉が増えてきた3歳~年長さんぐらいのこどもさん。
この辺の子どもさんの発音の未熟さ、特に口腔内に異常がないのに発音が悪い
これを
機能性構音障害といいます。
障害というと治らないイメージをもつことがあるかもしれませんが、
治ります。
発音には概ね、この音は何歳ぐらいまでに獲得するというデータがあります。
周りの子どもと比べてうちの子発音が悪いなと心配されて相談をしにきても
まだ大丈夫という子どもさんも沢山います。
よくあるのが「カ行」「サ行」「濁音」などでしょうか。
たとえばカ行であれば4歳頃には発音出来て欲しいところではあります。
ただ私はそんなに4歳だからといってすぐに訓練は開始しません。
これは言語聴覚士の考え方によると思いますが。
聞こえに問題がない。音韻弁別が可能である。吃様の症状がないか、
その他の気になる症状はないか、発音を指摘する環境があるのかないのか、
そもそも言葉が増えてきてのはいつ頃かなど、
言葉が少し遅かったこどもさんは発音に未熟さが残るのもずれることがあります。
私としては、まわりから
からかいや強い指摘の対象
とならないように訓練時期を考慮します。
私の目安は音や程度に寄りますが年長さんの夏以降を目安に開始することが多いです。
要に就学前を目途に・・・と考えています。
もちろん、保育園で友達にからかわれたり指摘されたエピソードがある児はもっと早く開始
することも多々あります。
ほとんどの子どもさんは訓練開始後に治って行きますが、
まれに長引く子どもさんもおります。
長引く原因もいくつかありますが、根気よくやっていただけると構音の修正は可能かと思います。